記念講演について

岸和田市日本大韓民国親善協会設立15周年記念講演会

「江戸時代の日韓交流-朝鮮通信使と岸和田藩」

講師:大阪観光大学名誉教授 中尾 清 先生

 と き:2015(平成27)年6月5日(金)17:30~18:30 (終了しました)

ところ:岸和田グランドホール(小松里町2512 TEL.072-440-3050)

日 程:定期総会終了後記念講演会を開催いたします。

17:30~18:30 記念講演「江戸時代の日韓交流-朝鮮通信使と岸和田藩」

講師:大阪観光大学名誉教授 中尾 清 先生

参加費:無料

申し込み:不要です。開始時間までに会場にお越しください。

「朝鮮通信使来朝図」神戸市立博物館蔵

●記念講演のテーマ「朝鮮通信使」について

「朝鮮通信使」は、江戸時代に12回も行われた大外交使節団。ソウルから江戸まで約2千キロ、500人もの一行が一年近くかけて往復しました。秀吉の朝鮮出兵後の国交回復を念頭に始まったため1607(慶長12)年第1回の使節団は「回答兼刷還使」と称しました。第4回からは「通信使」と呼ばれ、徳川将軍の就任を祝う国書伝達が目的に変わりました。釜山から船団を仕立てて瀬戸内海を通って大阪に上陸し江戸に向かいます。大阪での迎接役として岸和田藩が采配を揮いました。筆談による記録が岸和田にも残されていますし、岡部氏から拝領したといわれる「朝鮮笠兜(本町の祭りの纏)」にその名残をとどめます。朝鮮王朝は、儒学、漢詩、絵画、医学などに秀でた人材を一行に加えました。このため宿泊地ごとに日本の専門家が教えを請うたり、交歓したりが盛んに行われ、日本の文化に計り知れない影響を与えました。江戸時代にあった朝鮮との交流について、また岸和田藩が果たした役割についてお話を伺います。

  回 大阪到着~大阪からの帰国日 目的・使命 総人数 馳走奉行(迎接係)
第1回 1607年4月8日~6月11日 修交・回答兼刷還 467名 片桐主膳正貞隆
第2回~6回 省略
第7回 1682年7月26日~10月6日 綱吉襲職 475名 岡部内膳正行隆
第8回 1711年9月15日~12月18日 家宣襲職 500名 岡部美濃守正恭
第9回 1719年9月4日~12月9日 吉宗襲職 479名 岡部美濃守長恭
第10回 1748年4月20日~6月 家重襲職 475名 岡部美濃守長著
第11回 1764年1月20日~5月6日 家治襲職 462名 岡部内膳正長住
第12回 1811年(対馬に差し止め) 家斉襲職 336名 なし

主催:岸和田市日本大韓民国親善協会  mail: kishi1jk@gmail.com FAX:072-344-5353(FAX専用)

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中尾先生が講演の中で紹介された

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