朝鮮通信使の史料を世界記憶遺産に! 日韓が共同申請

2016.02.08 12:40:56

世界記憶遺産、日韓が共同申請へ署名 朝鮮通信使の史料

2015年度の15周年総会で記念講演に取り上げました朝鮮通信使関係資料の世界記憶遺産登録

をめざして日韓が共同で申請することがきまりました。

 岸和田藩が一行の大阪滞在時のお世話役を担ったこともあり登録申請は大きなニュースです。

 今後の経過に注目したいと思います。

 

朝日新聞デジタル1月29日より

江戸時代に朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団、朝鮮通信使のユネスコ(国連教育科学文化機関)

世界記憶遺産への登録をめざす日韓の関係者が29日、両国の史料計111件333点を「朝鮮通信使に関す

る記録 17~19世紀の日韓間の平和構築と文化交流の歴史」として申請することに長崎県対馬市で合意し、

署名した。来年の登録を目標に3月、ユネスコ本部に共同申請する。

 豊臣秀吉による出兵後、江戸幕府は朝鮮との国交を戦後9年で回復。対馬藩の外交努力もあり、1607年

~1811年に12回、通信使が来日した。友好を確認する国書交換など外交だけでなく、各地で学問や文化

の交流を繰り広げた。

 申請史料は外交記録、旅程の記録、文化交流関係記録からなる。日本側は、対馬藩が国交回復実現の

ため改作したものも含めた「朝鮮国書」(京都大総合博物館、東京国立博物館所蔵)、「朝鮮国信使絵巻」

(長崎県立対馬歴史民俗資料館所蔵)などの記録画、誠信の交流に力を注いだ対馬藩の儒学者・雨森

芳洲の関連資料(芳洲会など所蔵)など48件209点。韓国側は各回の使行録(通信使の日記)や文化

交流の中で作成された詩画など63件124点。